• ホーム
  • 頻繁に再発するカンジダに注意

頻繁に再発するカンジダに注意

2020年06月15日

カンジダ症は真菌が女性の性器で繁殖して起こる炎症で、多くの女性が一生のうち1度かそれ以上発症します。病原体のカンジダ菌はカビの一種で、健康な人の体内にみられる常在菌のひとつです。常在菌は健康な人であれば害を及ぼすことがありませんが、何らかの原因で免疫力が弱くなると繁殖して感染症を起こす場合があります。炎症を起こす病原菌は性行為で感染するケースがありますが、主な原因は病原体の感染ではなくて免疫力が低下することです。頻繁に膣や周辺に炎症が再発して悩んでいる方は、免疫力が低下しないようにすることが大切です。

男女ともに免疫力が低下する原因として、疲労・睡眠不足・不規則な生活・偏った食事などがあります。肉体疲労で体力が弱くなると病気に対する抵抗力も低下するので、カンジダ症が頻繁に再発する原因になります。日頃の生活を見直すようにして、健康的な生活を心がけるようにしましょう。

女性は男性と比べてストレスなどの精神的な影響を受けやすく、肉体疲労で体力が弱っていない場合でも病気に対する抵抗力が弱くなる場合があります。特に不安や悩み事が原因で、免疫力が弱くなってしまうケースは少なくありません。中年以降になると更年期障害でホルモンバランスが乱れてしまい、精神的に不安定になることで強いストレスを感じる場合があります。ホルモンバランスの乱れが原因で精神的に不安定になっているとカンジダ症などの細菌感染症が発症しやすくなってしまうので、更年期を迎えた女性は注意が必要です。

別の原因として、通気性の悪い下着が原因でカンジダ菌が増殖して炎症を起こす場合があります。真菌(カビ)は高温多湿の環境を好むので、気温が高い時期に合成繊維で作られた通気性の悪い下着を着用することで膣や周辺で繁殖することがあります。気温の変化に応じて、適切な下着を選ぶようにしましょう。気温が高い時期は汗をかいて性器の周辺が湿った状態になりやすいので、入浴時によく洗って清潔に保つことも大切です。

性病の治療などで長期間にわたり抗菌薬を服用すると、免疫力が弱くなる場合があります。糖尿病患者などの生活習慣病が原因で免疫力の低下が起こるケースがあるので、血液検査を受けてみると良いでしょう。職場の健康診断の際に、産業医に相談をすることもできます。

精神的なストレスが原因で、女性がカンジダ症を頻繁に再発するケースは多いですが、気づかない間に別の病気に罹っていて免疫力が弱くなってしまう場合もあります。精神的なストレスや疲労などの心当たりがないのに性器周辺の強い痒み・不快感・おりものに悩んでいる女性は、病気を疑って検査を受けてみると良いでしょう。

HIVに感染すると、数年~20年もの長い潜伏期間を経てからエイズを発症します。無症状の潜伏期間の間でも少しずつ免疫細胞が破壊されるので、気づかない間に病気に対する抵抗力が弱くなっている場合があります。HIVに感染すると免疫機構が破壊されてエイズが発病しますが、この時に健康な人であれば問題がないような常在菌やウイルスによる感染症(日和見感染症)が起こります。エイズ特有の症状には多くの種類の炎症や腫瘍などが含まれますが、カンジダ症もそのひとつです。頻繁に再発を繰り返す場合は、性病検査を受けてみると良いでしょう。

カンジダ症は薬で治療をすることができますが、何度も頻繁に再発を繰り返す場合は注意が必要です。精神的なストレスや疲労だけでなく、免疫力を低下させるような病気に罹っている可能性があるからです。生活習慣を改善したり疲労やストレスを解消してもカンジダ症が改善されない場合には、病気の検査をするようにしましょう。