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HIVに感染したかは検査で一発でわかる

2020年01月16日
ウィルス

一般的にHIVに感染してからエイズが発病するまでに、数年~20年もの長い潜伏期間があります。潜伏期間で発症していなくても血液や体液にウイルスが含まれるので、性行為などを通してHIVをほかの人にうつしてしまう危険性があります。

現在は抗HIV薬が開発されているので潜伏期間中に服用すればエイズの発症を防ぐことが可能ですが、発病した後に治療を開始すると余命が短くなってしまいます。治療を受けて延命するためには、発症前の段階で薬の服用を開始する必要があります。ほかの人にうつしたり治療を受けて延命するためには、HIVを早期に発見することが必須です。

HIVの伝染が疑われるような性行為をしたら、医療機関で血液検査を受けることで感染の有無を調べることができます。感染者の血液中にはウイルスに対する抗体が検出されるようになるので、抗体検査によってHIVの感染の有無が判明します。病院や保健所などの医療機関を利用すれば、エイズを含めて性感染症の検査が受けられます。病院で検査を受ける場合は有料で、陰性反応が出た場合は健康保険が適応されないので自費負担になります。保健所を利用すれば、陽性・陰性に関係なく無料で検査が受けられます。

保健所を利用すれば、無料でエイズや梅毒などの性病を調べてもらうことができます。保健所であれば申込用紙に氏名を記入する必要がないので、匿名で検査が受けられます。ちなみに病院を利用する場合は健康保険証を提示する必要があるので、匿名で受診することはできません。

保健所で検査を受ける場合は、最初に窓口や電話で予約をします。予約をすると受付番号と採血の日時を教えてくれるので、指定された日時に保健所に行って予約番号を伝えましょう。最初に問診が行われ、性交渉の時期や状況などが質問されます。この時に、エイズや他の性病について知りたいことがあれば質問することができます。問診が終わったら別室に移動して、数ccの血液を採血して終了です。

保健所で採血をしたら、1週間ほどで結果が判明します。指定された日以降にもう一度保健所を訪問して陽性・陰性の結果を教えてもらいます。陽性反応が出た場合は、エイズ治療が受けられる医療機関を紹介してもらえます。症状が出ていなくても早期に治療を開始するために、すぐに紹介してもらった病院で受診するようにしましょう。

HIVは感染直後(4週間以内)はウイルスに対する抗体が作られていないので、検査を受けても陽性反応が出ない恐れがあります。HIVに感染すると、最初の数週間の間にウイルスが増殖します。体の免疫細胞がウイルスを検知して異物と判断すると攻撃を開始し、免疫機能が炎症反応を示して発熱やのどの痛みなどの初期症状を発症します。エイズの初期症状は風邪やインフルエンザとよく似ているので、インフルエンザ様症状と呼ばれます。発熱やのどの炎症などの症状は数日~数週間程度で自然に収まり、3か月以上が経過するとウイルスに対する抗体が生成されます。

HIVに感染した時から3か月の間を急性期と呼び、この期間中に血液検査を受けてもウイルスに対する抗体が検出されない恐れがあります。特に最初の4週間以内は血中に含まれるウイルスの数が少なくて抗体が生成されていないことから陽性反応が出ない可能性が高いので、注意が必要です。感染してから4週間以上が経過すれば抗体反応が出て陽性の結果が出る可能性がありますが、陽性であることを確認するためには急性期を過ぎた後に再度調べる必要があります。HIV検査を受ける場合には、感染が疑われるような性行為をしてから4週間かそれ以上が経過するまで待つようにしましょう。